佐野日大(栃木)が聖隷クリストファー(静岡)を1-0で破り、25年ぶりの夏の白星を挙げた。
同校は春夏甲子園10勝目。OBで元阪神投手の麦倉洋一監督(55)は母校を率い初勝利。自身の現役時代は89年夏の甲子園開幕戦で近大福山(広島)を相手に自ら本塁打を放ち1-0で完封勝ち。阪神でも甲子園で初勝利を挙げるなど2勝している。
麦倉監督は「競った展開はうちの展開だぞと言ってきた。高部君に球数を多く投げさせたかったので、うちの選手たちがよく粘ってくれた。本当に食らいついて、なんでもいいので1点を取りたいというのが選手たちに身についている。今は本当に心強い」とたたえた。
エース鈴木有投手(3年)が聖隷クリストファーのプロ注目左腕の高部陸投手(3年)に投げ勝った。最速は139キロながら直球で内角を攻め、外角へスライダー、カーブを巧みに操り連打を許さず。6安打で完封一番乗りを果たした。麦倉監督は「聖隷クリストファーの高部君の投球を見て力に変えてくれた」と目を細めた。
打線は7回、敵失で1点を奪った。
勝った佐野日大は2回戦で神村学園(鹿児島)と対戦する。麦倉監督は「本当にきょういい試合をさせていただいたので、本当にその分も背負って、うちらしい粘りでいきたい」と話した。
▽中村順司氏(PL学園元監督。孫の佐野日大・中村主将に)「チャンスで三振は残念でしたが、校歌を聞かせるという約束を果たしてくれました。甲子園に出たら、まずチームみんなで校歌を歌おう、と約束していましたから。次の試合では、夏の甲子園初ヒットを見せてくれるかなと期待しています」
◆佐野日大・麦倉の1-0完封 89年夏の開幕戦、近大福山戦で先発麦倉(現監督)が9回表、自ら決勝本塁打。夏の大会の平成1号で挙げた1点を守り、完封勝ちした。麦倉は栃木大会から通算48回無失点をマーク。同年ドラフト3位で阪神に入団した。
◆麦倉監督が初勝利 佐野日大・麦倉洋一監督(元阪神投手)が監督として甲子園初勝利。学校としてスコア1-0の勝利は麦倉監督が現役時代の89年夏、近大福山を完封して以来2度目。師弟ともに1-0完封した最近の例では、沖縄尚学・比嘉公也監督と教え子の08年東浜巨、14年山城大智、25年末吉良丞がある。

