拓大紅陵(千葉)が34年ぶりの夏勝利を決めた。先発した背番号9の左腕・宮沢和聖(とあ)投手(3年)が、カーブとチェンジアップでカウントを整え、右打者のひざ元へ直球、スライダーを決めて8奪三振。「低めを意識して、コントロール重視で投げました」。7回3安打無失点でバトンをつないだ。
同校で14年夏までの33年間監督を務め、19年に67歳で亡くなった小枝守元監督にささげる勝利だった。練習では同氏が使っていたノックバットで守備を鍛えた。「先が重くて圧縮していないので(全体的には)軽い。それで柔らかく打つんです」とは同氏の次の監督だった沢村史郎氏(現千葉県高野連専務理事)。柔らかいノックで基本の大切さを体に教え込む。この日は1-0の9回2死二、三塁のピンチで、最後の打者を遊ゴロ。遊撃を守る山辺颯内野手(3年)は「焦らずに捕球できました」と胸を張った。
千葉県大会優勝の翌日、坂巻展行監督(60)は「感謝しています。またお守りください」と、小枝元監督の墓前に手を合わせた。引き継がれる小枝野球で、今夏、勝利を積み重ねる。【保坂淑子】
◆2試合連続1-0 拓大紅陵に続き、仙台育英も1-0で勝利。夏の大会でスコア1-0が2試合続いたのは、19年1回戦(8月7日)の星稜1-0旭川大高、立命館宇治1-0秋田中央以来7年ぶり。

