高校野球、横浜高で甲子園春夏5度の優勝を誇り、通算でも51勝を挙げた渡辺元智(わたなべ・もとのり)さんが17日、死去した。81歳だった。
01年夏、準決勝で横浜と対戦し、退任してからも付き合いのあった日大三前監督・小倉全由氏(69)が、故人をしのんだ。
その試合が、初めての横浜との対戦だった。「今でも鮮明に覚えています。準決勝。5回が終わり6-2。終盤、怒濤(どとう)の追い上げ。1点差でウチが逃げ切りましたが、横浜の強さ、そして渡辺さんの指導力のすごさを肌で感じた試合でした」と、振り返った。
昨年11月、「ミスタージャイアンツ 長嶋茂雄 お別れの会」で久しぶりに再会した。「小倉君、これからの高校野球を頼むぞ」と、声をかけてもらったという。「高校野球の神様みたいな方でした。忘れられません。謹んでご冥福をお祈り致します」。最後まで、日本の高校野球の将来を一番に考えていた渡辺氏。あらためてその存在の大きさを実感していた。

