<全国高校野球選手権:光星学院3-0桐光学園>◇20日◇準々決勝

 桐光学園の松井裕樹投手(2年)が今大会で記録した68奪三振は、第40回大会(1958年)の板東英二(徳島商)の83、第88回大会(2006年)の斎藤佑樹(早実)の78に次いで史上3位にランクされた。

 上位2人は決勝に進出し、ともに引き分け再試合を経験。板東は6試合、斎藤は7試合での記録だったのに対し、松井はわずか4試合、36イニングで奪った驚愕(きょうがく)の数字である。

 1回戦の今治西戦では、いずれも大会記録を塗り替える10連続を含む毎回の22奪三振をマーク。2回戦でも毎回の19個、さらに12、15と全試合で2桁三振を奪った。三振を取れなかったのは3回戦(浦添商戦)の1、2、7回の3イニングだけだ。

 9回当たりの三振数を示す奪三振率は17・00で、板東の12・05、斎藤の10・17をはるかにしのぐ。第87回大会で65三振を奪い、歴代4位に名を連ねる辻内崇伸(大阪桐蔭)の奪三振率は14・04。近年、甲子園大会で多くのファンを魅了し、プロでも活躍する第80回大会の松坂大輔(横浜)と第88回大会の田中将大(駒大苫小牧)はともに54奪三振だった。