<全国高校野球選手権:大阪桐蔭3-0光星学院>◇23日◇決勝

 大阪桐蔭が史上7校目の春夏連覇を達成した。エース藤浪が14三振を奪い2安打完封した。西谷浩一監督は「3年間で最高のピッチングを最後にやってくれました」とエースを称えた。藤浪は「自分たちのやってきたことが間違っていなかったことが証明できてうれしい。甲子園はいい思いができて最高の舞台でした」と話した。

 【試合経過】光星000000000=0桐蔭00012000X=3【光】金沢、伊藤、城間【桐】藤浪【本】白水(桐)

 <1回>

 光星学院は大阪桐蔭・藤浪の前に3者凡退。3番田村は直球、カーブで追い込まれ最後は136キロのフォークで見逃し三振。

 大阪桐蔭は1番森が三ゴロ。2番大西は四球で出塁。3番水本は捕邪飛。4番田端は遊ゴロ。しかし北條が二塁へ悪送球。2死一、二塁。5番安井は死球で2死満塁。6番笠松は三ゴロに倒れ無得点。

 <2回>

 光星学院は4番北條が3球三振。150キロ直球を2球空振りの後3球目外角変化球に手が出ず見逃し三振。第1打席は藤浪に軍配。5番大杉は四球。6番武田は遊撃内野安打で1死一、二塁。7番城間は150キロ直球で空振り三振。8番木村の4球目に暴投で二、三塁としたが左飛に倒れ無得点。

 大阪桐蔭は7番白水、8番妻鹿が連続三振。9番藤浪も空振り三振。光星学院・金沢も好調な立ち上がり。

 <3回>

 光星学院は9番金沢が三ゴロ悪送球で無死二塁。1番天久は三振。2番関口はバントしたが藤浪が処理し三塁送球しタッチアウト。2死一塁。3番田村の3球目に関口が二盗成功。しかし田村はスライダーで空振り三振。藤浪、踏ん張った。

 大阪桐蔭は1番森が右前安打。これが初安打。2番大西は三ゴロ。しかし二塁へ悪送球。無死一、三塁。3番水本はストレートの四球で無死満塁。4番田端は三ゴロ。三塁ベースを踏んでまず1死。三塁走者を挟殺プレーで刺し併殺。2死一、二塁に。5番安井は四球で再び満塁。6番笠松は初球120キロの変化球を打ち上げ一邪飛。無死満塁のチャンス生かせず。

 <4回>

 光星学院は4番北條のバットから快音が響いたが中直。5番大杉はスライダーで空振り三振。これが7個目。6番武田は左邪飛で3者凡退。

 大阪桐蔭は先頭の7番白水がバックスクリーン右へソロ本塁打を放ち1点を先制。その後安打と送りバント、死球で2死一、二塁。しかし後続なく追加点ならず。

 <5回>

 光星学院は3者凡退。藤浪の前に1安打8三振。

 大阪桐蔭は4番田端が遊撃内野安打。5番安井はバント安打で無死一、二塁。6番笠松は三塁前に送りバント。これが内野安打、さらに三塁手の一塁悪送球で2者生還。3-0とした。その後スクイズ失敗などで追加点はならず。大阪桐蔭に大きな2点が入った。

 <6回>

 光星学院は1番天久が一ゴロ。2番関口は左飛。3番田村は150キロ直球を打ち返したが左飛。藤浪の球威が勝った。

 大阪桐蔭は3者凡退。

 <7回>

 光星学院は4番北條から。フルカウントから137キロのフォークボールで空振り三振。5番大杉は146キロ直球に見逃し三振。藤浪はこれで10個目の奪三振。6番武田は死球。7番城間はスライダーで空振り三振。無得点。藤浪はここまで1安打11K。

 大阪桐蔭は四球と送りバントで1死二塁。5番安井は四球で一、二塁。6番笠松は当たり損ね投手内野安打で満塁。7番白水は遊直で2死満塁。8番代打近田は見逃し三振で無得点。光星学院・金沢が踏ん張る。

 <8回>

 光星学院は8番木村が146キロ直球で見逃し三振。12個目。9番代打古寺は変化球で空振り三振。13個目。1番天久は一ゴロで3者凡退。藤浪は1安打13奪三振の好投。

 光星学院は2番手伊藤が登板。

 大阪桐蔭は1死後、1番森が四球。ここで光星学院は3番手城間にスイッチ。2番大西は三振。3番水本は二ゴロで無得点。

 <9回>

 光星学院は2番代打村瀬が投ゴロ。3番田村は1-0から2球目147キロ直球を中前安打。4番北條は2-0から151キロ直球を高々と打ち上げ二飛。2死一塁。ここで大阪桐蔭は伝令がマウンドへ向かい守備のタイム。5番大杉は変化球で空振り三振。試合終了。藤浪は2安打完封。14K。

 【試合前】

 甲子園球場は午前7時20分、予定を40分早めて開門。ネット裏前方の席があっという間に埋まった。

 9時30分。光星学院ナインがベンチ入り。スタンドから大きな拍手が起こる。キャッチボール開始。一方の大阪桐蔭ナインもベンチ入り。再び拍手。藤浪、沢田両投手が外野でキャッチボール。

 先発メンバー発表。先発投手は光星学院が金沢、大阪桐蔭が藤浪。先攻は光星学院。