<高校野球・秋季関東大会:川口青陵6-0文星芸大付>◇2日◇1回戦◇保土ケ谷

 初出場の川口青陵(埼玉)が、10回出場の文星芸大付(栃木)を倒す金星を挙げた。左腕エース野川拓斗(2年)は9回2死まで無安打無得点と好投。直後に中前打を許し快挙を逸したが、1安打完封勝ちした。打線も17安打で6点を奪った。同じ初出場の水戸桜ノ牧(茨城)と、前橋商、高崎商の群馬県勢も初戦を突破した。

 身長170センチの小柄な左腕野川が、惜しくもノーヒットノーランを逃した。9回2死まで無安打投球を続けたが、相手4番に左中間へクリーンヒットされた。野川は「カーブをうまく打たれた。残念?

 いや、かえってスッキリした」。サバサバした表情で投球を振り返った。前半はボールが高めに浮いた。得意のスライダーを低めに集めて修正。7三振を奪ったが、四球も5個と多かった。完封勝ちは高校生活で初めて。「良い調子ではなかったので、完封で勝てたことの方がうれしい」と白い歯を見せた。