<高校野球静岡大会:市沼津8-0富士宮北>◇22日◇4回戦◇愛鷹広域公園

 市沼津が富士宮北をコールドで下し、開幕から21回無失点のまま4年ぶり8強に進出した。エース小林弘郁(3年)は7回裏に無死一、二塁のピンチを背負ったが「エースとして絶対に0点に抑える」と強気に攻め、後続を打ち取った。チームは3試合連続完封で「春から守備力が上がって、今日も抜けそうな当たりも捕ってくれた。バックに感謝です」と笑顔を見せていた。

 春の大会直後、左肩を痛め2カ月間、投球練習ができなかった。不安もあったが「練習は裏切らない」と信じ、1日2キロのアヒル歩きや走り込みで下半身を鍛えた。「逆にこの時期にトレーニングができて良かった。下半身の踏ん張りが利くようになった」。打線も初回に大村祐麻捕手(3年)の適時打で先制して波に乗った。小林は「ここまで来たら甲子園に行きたい。直球の制球が雑になった部分を修正し、全試合、投げるつもりです」と力強かった。【岩田千代巳】