<高校野球栃木大会:宇都宮工2-0宇都宮北>◇28日◇準決勝◇栃木県総合運動公園野球場

 宇都宮工が、勝利の方程式で甲子園まであと1勝に迫った。尾島孝秋投手が先発し、星知弥投手(ともに3年)で締める必勝リレーが、この日も決まった。先発した尾島が0-0の5回1死一、三塁のピンチとなると星にスイッチ。三振と二飛で打ち取ると2人はハイタッチを交わした。

 準決勝までの5試合中、3試合が2点差以内の接戦で、コールド勝ちは1度もない。だが、合計わずか2失点という2人の好投を武器に勝ち上がってきた。星が「尾島は安心して見ていられる」と言えば、尾島は「星が後ろにいるので初回から飛ばして行ける」。互いに信頼し合う盤石の継投だ。

 グラウンドを離れれば一緒に帰ったり、食事に行くなど仲のいい2人だが、野球では競い合ってきた。星が走り込みを始めれば、尾島も負けじと走る。「負けてられませんから」と尾島。このライバル関係が、新しい勝ちパターンを生んだ。秋の県大会は星が1人で投げ切ったが、冬の間に尾島が成長し星をリリーフに回すことができた。小野幸宏監督(42)は「投手の2人がいるのは強み」と、接戦を制してきた自信を見せた。

 決勝の相手は6試合で42得点と強打で勝ち上がってきた作新学院と対戦する。「初回から飛ばして星に0点で渡す」と尾島。「打たれることは考えない。絶対に抑える」と星。必勝パターンで相手打線をねじ伏せる。2人の投球が、26年ぶりとなる甲子園出場の鍵を握る。【細江純平】