ドジャースの本拠地ドジャースタジアムがこのオフシーズン中に大規模修繕工事を行っている。昨季終了直後から工事が始まり、約1億ドル(約155億円)をかけて今年3月のホーム開幕戦までに完成する見込み。球団が公表している工事内容は、ホームクラブハウス、シャワールーム、ロッカー、選手らの共用空間の改築だという。昨年12月中旬にロサンゼルスのローカルテレビ局「KTLA」が工事中のグラウンドを撮影した映像を紹介し話題を呼んでいたのだが、グラウンドの外野の芝部分ほぼ全面がカバーで覆われ、何台もの重機が入り、建設資材が積まれていた。ホーム側から見て一塁側と三塁側のベンチの奥、外野のフィールドに面した部分に、ファウルグラウンドにせり出すかたちで大きなナゾのものが増築されており、地元メディアの間では「あれは一体、何だ」と注目していた。
ドジャースタジアムは例年なら選手たちがオフシーズンの間の自主トレに使用している。スタッフも常駐しているので球場でトレーニング、打撃練習、投球練習などなんでもできるし、球団専属シェフが朝食、昼食を用意してくれるので、選手たちにとっては最高の環境だ。しかし今オフは工事のためグラウンドもクラブハウスも使用できず、SNSのファン投稿には、大谷翔平投手(30)らがロサンゼルス市内の高校のグラウンドで練習している姿もあった。
アンドリュー・フリードマン編成本部長は昨年末のドジャース専門ニュースサイト「ドジャーブルー」のインタビューで「オフシーズンでもドジャースタジアムの最高の気候と環境で練習できることは、我々にとって大きなアドバンテージ。それだけに今オフは我慢を強いられている。だが最終的には、我慢しただけのものを得られると思う」と話していた。改修の詳細は明かされていないが、この改築により、優れた設備や環境が整う豪華な空間ができることは間違いなさそうだ。
ドジャースは大谷翔平投手(30)入団以降、多くのスポンサー契約を結び収益を伸ばしている。それが選手らに還元されているとみる向きもあり、ホワイトソックスの元捕手で野球解説者のA・J・ピアジンスキー氏も、自身が司会を務めるポッドキャスト「ファウルテリトリー」の1月16日の配信で「球団はショウヘイ・オオタニで大もうけしたから、その分何かに使わなければならないと、選手のクラブハウスを新しくしたんだよね」と話していた。かつて、古いヤンキースタジアムは「ベーブ・ルースが建てた家」と呼ばれたが、ドジャースタジアムも「大谷翔平が建てた家」といわれる日がくるのかもしれない。【水次祥子】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「水次祥子のMLBなう」)





