エンゼルス大谷翔平投手(27)とレッドソックス沢村拓一投手(34)の対決が3日(日本時間4日)、レッドソックスの本拠地フェンウェイパークで初めて実現しました。結果は、沢村が空振り三振に仕留め、勝ち試合を締めくくりました。昨季、沢村はエンゼルス戦で2試合に登板しましたが、直接対決は目前でお預けになっていました。

メジャー2年目の沢村にとって、日本人との対決は初めてでした。試合後は、結果にかかわらず、メジャーの舞台での日本人対決への思いを口にしました。

「彼だけに限らず、日本人とは対戦したいと思っています。日本人がいるチームとの対戦は楽しみにしています、全員」。

メジャーで日本人同士の対決が、初めて実現したのは、2001年4月13日。イチロー(マリナーズ)と長谷川滋利(エンゼルス)が対戦し、イチローが遊撃内野安打を放ちました。その時の記念球は、新たな歴史の幕開けを意味するものとして、クーパーズタウンの米国野球殿堂に寄贈されるなど注目を集めました。04年には、松井秀喜(ヤンキース)が野茂英雄(ドジャース)から第1号本塁打。また、日本で「平成の名勝負」と言われたイチロー対松坂大輔(レッドソックス)がメジャーの舞台でも再現されるなど、過去20年間以上にわたって、日本人同士で好勝負を繰り広げてきました。

今年4月29日には、パドレスのダルビッシュ有(35)がパイレーツ戦に先発しましたが、筒香嘉智内野手(30)がスタメンから外れたため、初対決は先送りとなりました。ダルビッシュが「めちゃめちゃビデオ見たんです。一番見てました。他の選手というより、筒香君だけ。すごく楽しみにしていました。育った場所(出身地)もすごく近いですし…」と心待ちにしていたように、筒香も「対戦したかったです」と残念そうな表情でした。その一方で、両軍は5月27日からサンディエゴで3連戦が予定されており、2人の対決が実現する可能性は十分に残っています。

今季は、メジャー1年目のカブス鈴木誠也外野手(27)とダルビッシュの初対決も見込まれています。また、ブルージェイズ菊池雄星とエ軍大谷の「花巻東対決」も可能性があります。ファン心理からすればどちらも応援したくなりそうですが、結果を問わず、今後も日本人対決は話題を集めそうです。【四竈衛】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「四竈衛のメジャー徒然日記」)