大リーグでは各球団がファンサービスに力を入れて、年間を通じてさまざまのイベントを行っています。夏場は特に書き入れ時とあって、より一層力が入ります。エンゼルスは6月20日(日本時間同21日)から29日(同30日)までホーム9連戦があります。その間、観客動員アップのためのプロモーションを展開します。

まずは22日ロイヤルズ戦では、「2002年ワールドシリーズ優勝祝賀会」と銘打って、球団史上初の世界一から20周年の祝賀セレモニーを行います。おそらく、試合前に当時のマイク・ソーシア監督はじめ、主力選手たちが勢ぞろいすることでしょう。また、来場者にはワールドシリーズ優勝20周年記念の長袖シャツを配布。世界一を懸けてジャイアンツと対戦した各試合の結果がプリントされています。ちなみに、当時ジャイアンツには新庄剛志外野手(現日本ハム監督)が在籍。日本人選手として史上初めてワールドシリーズに出場しました。

24、25日のマリナーズ戦は「6月のクリスマス」と銘打って、いま米国で流行している真夏のクリスマスイベントを開催。24日には来場者に大谷翔平投手(27)の「スノードーム」を配布します。メルヘンチックな仕様で女性ファンに人気を呼びそうです。

さらに28日ホワイトソックス戦では、大谷、マイク・トラウト外野手(30)、アンソニー・レンドン内野手(32)、デビッド・フレッチャー内野手(28)の主力4選手のカップセットが配布されます。

その後も7月14日は大谷のMVP記念シャツ、同29日はトラウトのタンクトップ、8月13日は大谷の背番号17をかたどった帽子など、魅力的なプロモーション品が来場者にプレゼントされます。そして、毎週土曜日のホームゲームは終了後に花火大会が予定されるなど、さまざまな催しがめじろ押しです。

今夏は新型コロナウイルスの水際対策も緩和され、日本からの旅行者も増えることが予想されます。昼間ディズニーランドで遊んで、夜はエンゼルスタジアムで野球観戦。そして、大谷のホームランが見られたら、もう言うことないでしょう。(大リーグ研究家・福島良一)