いよいよ3月5日開幕のWBCが約1カ月後に迫り、2月5日(日本時間6日)に各国代表ロースターが発表されます。それに先駆けて、代表国の象徴とも言える監督やコーチを紹介しましょう。ドジャース大谷翔平投手と深いつながりがある指導者もいます。
ドミニカ共和国のアルバート・プホルス監督は、現役時代にメジャー歴代4位の通算703本塁打を放った最強スラッガー。2018年、大谷がエンゼルスに入団した当時のチームメートで、練習への姿勢を互いにリスペクト。21年途中の同氏退団時には「一生自慢できるようなこと」と感謝の1発をささげました。将来的にメジャーの監督を目指す一歩として、母国代表の指揮を執ります。
プエルトリコのヤディア・モリーナ監督は、カージナルス一筋19年間で、9度もゴールドグラブ賞を獲得した名捕手です。特に大谷との交流はなかったですが、彼の二刀流を「特別な才能」と高く評価。20年オフにFA権行使で長年の友人プホルスがいるエンゼルス移籍もうわさされ、大谷と「夢のバッテリー実現か?」と話題になりました。
イスラエルのブラッド・オースマス監督は現役時代18年間も捕手を務め、国際ユダヤ人スポーツ殿堂入りを果たしました。19年にエンゼルスの監督に就任。当時、大谷は右肘手術のリハビリ中でしたが「オオタニの監督をできたことは素晴らしかった。当時、彼は打者に専念していたが、投打二刀流の夢を実現した」と懐かしそうに語っていました。
ダスティ・ベーカー氏が、ニカラグアの監督に就任したことには驚きました。メジャー監督歴26年で、史上8位の通算2183勝、最優秀監督も3度受賞した実績の持ち主。ベーカー監督と言えばメリッサ夫人が大谷ファンで、監督自身も大谷をリスペクト。「いつも打席でお辞儀してあいさつする」と、人柄を絶賛していました。
ベネズエラのミゲル・カブレラ打撃コーチは、メジャー21年間で通算511本塁打を放ち、3冠王と2度のMVPを獲得した大物です。現役時代に一塁ベース上で大谷と顔を合わせればちょっかいを出し、隙を突いて股間をタッチする場面も。2人の掛け合いは、度々話題となりました。
他にも、世界最高峰の国別対抗戦とあって、超豪華な首脳陣が名を連ねています。オランダの監督は、選手時代に楽天に在籍したこともある、今年米野球殿堂入りするアンドリュー・ジョーンズ氏。米国は、ヤンキース時代に世界一5度のアンディ・ペティット投手コーチとオールスター出場7回のマット・ホリデー打撃コーチが、指導に当たります。
カナダは米野球殿堂入りのラリー・ウォーカー一塁コーチ、プエルトリコも殿堂入りのエドガー・マルティネス・コーチ、ベネズエラはサイ・ヤング賞2度受賞のヨハン・サンタナ投手コーチ、イタリアはヤンキースで世界一5度のホルヘ・ポサダ・コーチ補佐と、そうそうたる顔ぶれとなっています
こうして、各国が偉大な選手たちの功績をたたえ、監督やコーチに招聘(しょうへい)するのもWBCならではの素晴らしさです。彼らはチームの勝利だけでなく、大会の意義である「野球のグローバル化」にも大きな役割を担います。
【大リーグ研究家・福島良一】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「福島良一の大リーグIt's showtime!」)






