ダルビッシュ有投手が所属するパドレスの人気が急上昇している。現地1月26日、チームは”前例のない需要のため”シーズンチケットの販売に上限を設け、販売の最終日を毎年開催している2月4日とする、と発表した。

以降の購入申し込みについてはキャンセル待ちになるという。これはチーム創設54年目にして初の事態だ。個別試合のチケットについては2月7日に発売されるとのことだ。

パドレスのエリック・グレウプナーCEOは声明で「2023年シーズン、すべてのパドレスファンにペトコパークでの試合を観戦する機会を保証するために、現時点でシーズンチケット会員数の上限を設定することが重要です。 私たちのファンは最高で、ペトコパークでのパドレスの試合をメジャーリーグで最高の雰囲気のひとつにするエネルギーと情熱をもたらしてくれます」とコメントしている。

2022年シーズン、パドレスはホームゲーム81試合で300万人を動員し、平均観客数と総観客数の両方でMLB5位となっていた。

この人気の高まりの原因はまずチームの調子が上がっていることにある。パドレスはまだワールドシリーズを制したことはなく、ナ・リーグ西地区優勝も2006年以降ない。しかし、2020年と2022年にはワイルドカードでポストシーズンに進出しているのだ。昨シーズンは89勝73敗で、1位のドジャースに2ゲーム差の2位の成績で、第5シードでプレーオフに進出し、2つのシリーズラウンドを突破して、リーグ優勝決定シリーズにまで到達した。

この好調の背景には一線級の選手をそろえるチームの補強姿勢がある。今オフ、パドレスはザンダー・ボガーツ遊撃手と11年2億8000万ドルの大型契約を結んだ。

これによりマニー・マチャド内野手の3200万ドル、フアン・ソト外野手の2300万ドル、ダルビッシュ有の2150万ドル、フェルナンド・タティス外野手の2130万ドル、ジョー・マスグローブ投手の2000万ドルと並び、パドレスで6人目の平均年俸が2000万ドル超えの選手となっている。2023年の年俸総額においても2億5100万ドルに達し、MLB3位となった。

これだけの選手がいて、実際成績も上向いているのだから、ファンの注目度が上がるのも当然かもしれない。2023年、パドレスがどんな成績を残すのか注目したい。