カブスは13日(日本時間14日)、ホワイトソックスの先発左腕ホセ・キンタナ(28)をマイナー4選手とのトレードで獲得したと発表した。

 同じシカゴを本拠に置く両チーム間のトレードは11年ぶりで、ここ25年でも4度目。7月31日のトレード期限を前に、連覇を狙うカブスと再建を図るホワイトソックスの思惑が合致した。

 カブスに加入するキンタナは、昨年まで4年連続200イニング登板のイニングイーター。昨シーズンは13勝12敗でオールスター戦に初選出された。今年3月のWBCではコロンビア代表で出場し、初戦の米国戦で5回2/3を1安打1失点に抑えている。今季は4勝8敗、防御率4・49。16日(同17日)の敵地オリオールズ戦で新天地デビューする予定だ。

 一方、ホワイトソックスには若手有望株4人が移籍。その中でも、注目はドミニカ共和国出身のイロイ・ヒメネス外野手(20=傘下1Aアドバンスド)。先月行われた所属先のカロライナリーグの本塁打競争では、特大弾で球場の照明を破壊し米メディアで話題になった。メジャー公式サイトの有望株ランキングでは全体8位。これでホワイトソックスは、昨オフに獲得した同1位のヨアン・モンカダ内野手(22)を含め、ランキング上位100人中9人を保有。着々とチーム再建を進めている。