ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGM(50)が、日本ハム大谷翔平投手(23)を直接視察する予定であることが28日、分かった。関係者によれば、29日に来日し、同投手の復帰登板が見込まれている、31日のソフトバンク戦(札幌ドーム)を訪れる。同GMが、獲得候補選手を直接視察するのは異例中の異例。盟主ヤンキースが、今オフにもポスティングシステムを利用してメジャー移籍する可能性のある大谷争奪戦に、並々ならぬ決意で臨む姿勢が示される。

 ◆25歳ルール 昨年12月にMLBと大リーグ選手会が結んだ新労使協定で、海外選手の獲得に伴う契約金制限の適用年齢が、23歳未満から25歳未満に引き上げられた。25歳未満の選手との契約に使える金額は、契約金や年俸など込みで、年間500万ドル(約5億5000万円)程度に制限されて、マイナー契約からスタートする。大谷にも適用され、ポスティングを使っても、19年オフまでは大型契約を結べなくなった。翌年以降の契約は制限されないが、球団が保有権を持っているために、FAになる前に大型契約を結ぶ例は少ない。さらに、移籍時に大型契約を確約するようなことがないように、MLBが厳しくチェックする恐れがあると、米メディアが報じている。