ブルージェイズは28日、青木宣親外野手(35)をメジャー40人枠から外し、事実上の戦力外にしたと発表した。若手や投手を求めるチーム事情が要因。球場に姿を現した青木は「こういうこともあり得るとは思っていたが、それが今日とは思わなかった」と話した。

 今季は6月にアストロズで日米通算2000安打達成。7月31日にトレードされ、新天地では出場12試合ながら打率2割8分1厘、3本塁打、8打点。前日には3安打を放った。ブ軍公式ツイッターには、ファンから「なぜだ!?」「ばかげている」「理解できない」などと球団を非難するコメントが相次いだ。青木は、獲得球団が現れるか不透明な中、「プレーできるチームがあれば、プレーしたい」と希望を口にした。

 地区最下位に沈みチーム再建を図るブ軍は、選手枠が拡大される9月に若手を積極起用するのは確実。青木の出番はさらに減少する見通しだった。ギボンズ監督は「簡単な決断ではなかった」と渋い表情だった。

 くしくも28日は佐知夫人の誕生日。地元メディアによれば、トレードが成立しなければ自由契約となる可能性が高いという。青木は突然の通告に驚きながらも、今後については「とりあえずは待つしかない」と腹をくくっている。