早くもアピール合戦の様相を呈した。大リーグ各球団のGMは米国でも前例が少ない二刀流に理解する姿勢を示すことで、大谷にラブコールを送った。

 レイズは今年、ルイビル大からドラフト1巡目で獲得したマッケイをマイナーリーグながら先発投手で6試合、野手でも30試合以上に起用した。メジャー公式サイトには大谷獲得の筆頭候補に挙げられ、ニアンダーGMは大谷にはノーコメントとした上で「リスクはあるし、両方やって失敗したら批判も受ける。でも、やらせないというのは彼(マッケイ)の能力を軽視することだ」と持論を展開した。

 パドレスは今季、捕手のベタンコートを本格的に投手で使った。岩手・花巻東高時代に大谷の獲得に動いたプレラーGMは「われわれの柔軟な考え方を示していると思う」と強調した。

 「もっと自分を磨きたい。それに適している球団に行きたい」とはメジャー挑戦表明時の大谷の言葉だ。移籍先は条件面より環境が優先されるとみられるだけに、ツインズのレバインGMは「選手と一緒に考えていきたい」とサポートを約束した。