新たなポスティングシステムの発効へ、MLBのハレム法務担当責任者はNPBとこの1カ月間協議を重ねたという。しかし、メジャー選手会との合意が済んでいないため、発効は早くても来月初旬となった。それまで日本ハムは手続きできず、大谷翔平の移籍先の決定は越年の可能性がある。

 ゼネラルマネジャー会議では複数球団が大谷にラブコールを送っている。譲渡金が従来制度と同じ上限になっても、大谷は25歳未満の外国人選手扱いで契約金など条件面が破格の安さになるため、相当数の球団が獲得に名乗りを上げるもよう。さらに大谷の代理人のバレロ氏が二刀流での起用を優先し、球団を探すと明らかにしたように異例の交渉になりそうで、早期には成立しないともみられる。

 プロ野球楽天から従来の制度を利用した田中(ヤンキース)のケースでは、12月25日にMLBがポスティングシステムでの申請を行われたことをメジャー全30球団に通知した。翌日から30日間の交渉が可能になり、ヤンキース入りが決まったのは翌年の1月22日だった。