マーリンズのオーナー就任後、主力選手を次々に放出しているデレク・ジーター氏(43=元ヤンキース)に対して、怒りに燃える地元ファンが反旗を翻した。

 米ヤフースポーツが12日、同球団の一部のファンが、ジーター氏らオーナー陣を退任に追い込むべく立ち上がったと伝えた。発起人のニコラス・モンカリーノさんがすでに、ネット上で署名を集めることができるサイトでオーナー陣の退任を要求する嘆願書を作成。開幕日までに100万人の署名を目指しており、1週間ですでに30万人が集まったという。

 記事は「不測の事態が起こらない限り、退任に追い込むことは不可能」と前置きしながらも「いら立ったファンが声を上げることは彼らの権利。そして、オーナー陣がファンの信頼を取り戻すためには、長い道のりが待っていることを顕著に示している」と記した。

 ジーター氏らオーナー陣は、昨季メジャー最多59本塁打のスタントン外野手や昨季盗塁王のゴードン内野手をトレードで放出し、イチロー外野手とも契約を延長しなかったため、批判が集中していた。現在は、残っているイエリチ外野手やリアルミュート捕手らが、経営陣に失望しトレードを要求する事態になっている。