昨季ワールドシリーズを制したアストロズが12日(日本時間13日)、ホワイトハウスを表敬訪問しトランプ大統領と対面した。アストロズは昨年の2017年にちなんだ背番号17と名前が入ったユニホームを贈呈。大統領は、昨夏にアストロズの本拠地ヒューストンが大型ハリケーンに見舞われたことに触れ「チームの優勝が街への最高の贈り物になっただろう。ヒューストン・ストロング(復興のスローガン)を示してくれた」とたたえた。

 米国では恒例行事として4大スポーツの優勝チームがホワイトハウスを表敬訪問するが、トランプ大統領就任後は拒否する選手も出ており、NBAの昨季王者ウォリアーズは訪問を中止し、スーパーボウルの覇者NFLイーグルスでも一部選手から訪問拒否の声が上がっている。

 アストロズは、オーナーが昨年、「ホワイトハウス訪問は伝統であり、我々は代表として伺いたい」と明言し、反対者が出ることなく訪問を実施したが、プエルトリコ出身の主砲コレアらが「家庭の事情」を理由に欠席した。

 セレモニーでのトランプ大統領と昨季のMVPホセ・アルテューベ内野手(27)とのやりとりも「ぎこちない」と話題になった。大統領はスピーチの途中に、右斜め後ろに立っていた壇上のアルテューベ(身長168センチ)を振り返り「こんなに大きいとは思わなかったよ」と冗談を飛ばし、握手を交わしたものの、その後アルテューベは終始無表情。大統領は最後に選手らと握手を交わしたが、最も近い場所にいたアルテューベは笑顔を見せることもなく、微妙な空気が流れていた。