マリナーズ・イチロー外野手(44)が、2012年以来、6年ぶりに本拠地シアトルに帰ってきた。

 開幕戦に「9番左翼」でスタメン出場。2打数無安打に終わったものの、公式戦としては過去最多となる4万7149人の観客から総立ちで迎えられた。

 インディアンスの先発は、2014年、17年のサイ・ヤング賞右腕クルバー。

 3回裏無死、スタンディングオベーションを受けながら向かった第1打席は、カウント0-1から一ゴロに倒れた。

 球場が一体化した大歓声について、イチローは「そのまま、聞こえてましたよ。ただ、どう(反応)していいのか、難しかったね。それはタイミングがあるんですよ」と振り返った。

 5回裏2死二塁で迎えた第2打席は、カウント1-2からの6球目を空振り三振。

 2-1と1点リードした8回表の守備から交代した。

 キャンプ中にケガしたこともあり、試合後は「おかえり、と言ってもらえるのは、もう少し先かなと思っていたんですが、こんなふうにしてもらったら、この先はシアトルを離れたくない、という気持ちになりますね」と、素直な思いを口にした。

 試合は、マリナーズが初回に4番クルーズの2ランで挙げたリードを、先発ヘルナンデスと救援投手5人で守り、1点差で逃げ切った。