エンゼルス大谷翔平投手(23)が、修正能力の高さを披露した。ジャイアンツ戦に2試合連続の「6番指名打者(DH)」で出場し、4打数2安打で今季4度目のマルチ安打をマークした。「各投手に合わせてのアプローチの仕方はしっかり出来ていた」。前日はメジャー初の3三振を喫し、スタメン出場した試合での連続安打も7で止まったが、その反省を生かした。

 読みがさえた。第1打席、先発サマージャの低めナックルカーブを拾い、技ありの一打を放った。2球前には肩口へあわや死球となるボールにのけぞり、次の球では内角を攻められ、一塁線へファウル。「おそらく、もうインコースは来ない」と真ん中から外へのボールを予測し、低めの変化球を捉えた。

 第4打席では内角高め、152キロの直球を積極的にスイングし、左投手から今季2本目の安打をマーク。前日は左腕から2三振を喫したが、同じ轍(てつ)は踏まない。「毎回毎回、予習して復習しての繰り返し」。ソーシア監督も高く評価する分析力で「狙って初球からいった」と、積極的な姿勢で安打につなげた。

 試合前にはブルペンでの投球を再開。捕手を座らせて20球、変化球も交えた。「いいペースで来ている」と、右手中指のマメも順調に回復。22日(日本時間23日)もブルペン入りする予定だ。これまでの中6日と同じ調整パターンで、次回登板は24日(同25日)のアストロズ戦となる見込みだ。(アナハイム=斎藤庸裕)