【アナハイム(米カリフォルニア州)4月29日(日本時間同30日)=斎藤庸裕】憧れのレジェンドとの対決実現へ-。エンゼルス大谷翔平投手(23)が、4日(同5日)から始まるマリナーズとの3連戦中に、メジャー5度目の先発に臨むことが濃厚となった。ソーシア監督が「シアトルでの3連戦中に登板させるよう、目標を定めている」と発表。けがの功名で、大谷が尊敬するイチロー外野手(44)との対決が実現する可能性が出てきた。

 4月27日(同28日)のヤンキース戦で左足首を捻挫した大谷は、前日に続き、ヤンキース戦を欠場。ソーシア監督は「彼はまだ、我々が望むようなフルスピードで走れる状態ではない」とし、大谷の当初登板予定だった1日(日本時間2日)のオリオールズ戦の回避を決定。今後、足首の状態を確認し、問題がなければ4日から始まるマリナーズとの3連戦中に先発させるプランを描いた。

 大谷にとって、イチローは子どもの頃から見てきた憧れの存在。イチローのマリナーズ入団が決まった3月には「ぜひ、一緒に(試合が)できたらうれしい。個人的にすごく楽しみ」と心を躍らせていた。その望みが、今週中にかなうかもしれない。この日は試合前の練習でキャッチボールや、ブルペンの傾斜を使ってシャドーピッチングを行うなど、投手としての練習を再開した。ソーシア監督によると、1日からのオリオールズとの3連戦はDHで出場できる見込みだという。