ヤンキースが9-6で宿敵レッドソックスに逆転勝ちした。連勝を8に伸ばし、1953年以来、65年ぶりという18戦17勝。神懸かり的快進撃でついにア東地区首位に立った。

 先発の田中将大投手(29)はいまひとつの出来。1点リードの2回はモアランドへの速球が甘くなり、2ランを被弾。4-2の5回はベニンテンディにスライダーをソロ本塁打された。「両方とも完全なる失投。2ランだけで終わっていれば良かった」。結局5回1/3を8安打4失点、3三振2四球で勝敗はつかず。試合後は「気分は良くない。何か邪魔している気がする」と話した。

 ただ田中の4失点も今のヤ軍打線にとってはちょうど良いハンディだった。5-6の8回1死一、三塁でマウンドに上がった通算300セーブのレッドソックス守護神キンブレルに襲いかかった。ガードナーが逆転の中越え2点適時三塁打を放つと、ジャッジは96・8マイル(約156キロ)高め直球を今季9号の中越え2ランとした。

 ジャッジは「アドレナリンが出まくって何も聞こえなかった。子供の頃に戻ったような良い気分だった」。今季から指揮を執るブーン監督も「これが彼らの力だ。常に結果を求められる中、素晴らしい仕事をしている」と選手たちをたたえた。