【アナハイム(米カリフォルニア州)11日(日本時間12日)=斎藤庸裕】アウトローのせめぎ合いが始まった。エンゼルス大谷翔平投手(23)が、ツインズ戦に今季2度目の「4番DH」で出場。4打数1安打だった。5回の第3打席、2死一、二塁から外角低めのツーシームを流し打ち、左前打でチャンスメーク。安打を放った打席以外でも、相手バッテリーから外角中心に攻められた。データが浸透するメジャーで、大谷に対し外角低めを徹底する傾向が顕著に表れ始めた。

 外角攻めは強打者の証し 大谷への配球が、4号ソロを放った4月27日のヤンキース戦を境に内角攻めから外角攻めに変わった。その試合まで内角88球、外角65球で内角が1・4倍も多かったが、それ以降は内角14球、外角73球。逆に外が内に対して5・2倍にもなった。メジャーの強打者はアウトサイドを攻められることが多く、内角球と比べた外角球の割合は同僚のトラウトで1・6倍、ヤンキースのジャッジで1・7倍、スタントンで1・4倍、ロッキーズのアレナドで1・8倍、レッドソックスのベッツで1・7倍となっている。