エンゼルス大谷翔平投手(24)が、メジャーで初めて3打席連続でバント安打を試みた。1-3で敗れた7日(日本時間8日)のドジャース戦に6番指名打者で出場。2回の第1打席の初球に試みてファウル。4回の第2打席の初球では構えを見せた後にバットを引いてボール球を見送った。7回の第3打席では1ボールからの外角スライダーを転がそうとして空振り。3度試みながら出塁はできなかったが、セーフティーバントの狙いを「転がせば100%セーフというシフトなので確率の高いところを選んでいる」と明かした。

 ドジャースは一、二塁間に3人内野手を集め、三遊間に遊撃手1人という極端な守備陣形を敷いてきた。これまで大谷は右方向にシフトする守備位置をものともせず「逆にヒットゾーンが広がると思っている」と自らのスタイルに徹してきたが、「あそこまで極端なもの(守備位置)はなかった」と感じ、日本時代は1度もないバント安打を試みた。

 この日は4打数無安打、2三振で3試合連続無安打。右肘の故障から復帰以降は18打席で2安打、8三振と本調子とは言いがたい。打撃状態について「普通かなと思いますけど、良いところも悪いところもある。改善しながらやっていきたい」と自己分析。四球と盗塁でサヨナラ勝ちを演出した前夜に続き、何とか勝利に貢献しようという姿勢がにじみ出ていた。

 ◆日本時代の大谷のバント 日本では送りバントを1度試みている。13年8月3日楽天戦の2回、無死二塁の場面で捕手前に送りバントをしたが、二塁走者の小谷野がアウトとなり、結果は捕ゴロで失敗。セーフティーバントはファウル、空振りを含めて1度もやっていない。