カブスで右上腕三頭筋の腱炎(けんえん)などのため故障者リスト(DL)に入っているダルビッシュ有投手が14日、本拠地シカゴで2度目の実戦形式の登板に臨み、3回を想定して55球を投げた。

 本塁打を許したものの、安打性の当たりは2本だけで、表情は明るかった。武器のスライダーやカーブなど変化球を思い切りよく投げ、声を上げる場面も。取材対応はなかったが、マドン監督は「実戦で投げているかのように集中していた」と満足感を示した。

 エプスタイン編成本部長は「今年一番の回転だった。次のステップに進む準備はできているようだ」とマイナーでのリハビリ登板が近いことを示唆した。一方、5月26日に右上腕の故障でDL入りし、6月25日にマイナー戦で実戦復帰後に右肘の炎症などが判明した経緯があるだけに「時期的に(復帰の)チャンスは一度だけだろうし、急ぐ必要性はない」と日程は言及しなかった。