マリナーズのスコット・サービス監督は14日、新加入の菊池雄星投手から日本のプロ野球では春季キャンプ中に10時間トレーニングすると聞いたとし、そのやり方を尊重すると語った。MLB公式サイトが伝えている。

プロ野球の春季キャンプはメジャーより日数が長く、通常午前9時から午後7時まで練習を行い、選手たちは同じホテルに滞在。フィールドでの実戦形式のみならず、技術練習や基礎トレーニングに米国よりはるかに長い時間を割く。しかしメジャーではバッテリーのみでキャンプが開始され、選手たちはそれぞれ個別にキャンプ地周辺のアパートやマンションに滞在する。オープン戦が始まれば選手たちは練習施設で9~10時間を過ごすが、それまでは異なるルーティンとなっている。

サービス監督は「私がそんなスケジュールを発表した時の選手やコーチの顔を見てみたいね」と笑いながら語ると、「大変なことになると思うよ。だが、あちらの文化では野球も異なる。私は彼らのやり方をもちろんリスペクトしているし、そのやり方や練習方法から多くを学ぶことができる。ただ、我々は少々違うやり方をしているというだけだ」と述べた。

菊池は現在、メジャー式の短時間の練習に適応しようとしている最中。サービス監督は「我々の野球は少々異なる。それが昨日の朝、彼に説明しようとしたことのひとつだ」とコメント。菊池に対し「我々は2月13日から始動し、目標は10月まで戦うことだと伝えたよ」と話していた。