13年ドラフト2巡目でヤンキースに入団した加藤豪将内野手(24)が、初のメジャーのオープン戦出場へ向け2年連続で選手登録された。

24日に敵地で行われるレイズ戦の遠征メンバー入り。入団から苦節6年、オープン戦とはいえメジャーのフィールドに立つ機会を得た。

日本人の両親を持ちカリフォルニア州で生まれ育った加藤が指名を受けたのは、高校卒業時の6月。日本人ではかつてない上位とあって大きな話題となっが、入団後は伸び悩み、昨季初めて2A昇格。複数ポジションをこなすのが昇格の近道であることから、外野守備にも取り組み始めた。

昨夏、傘下2Aトレントンで練習に励む加藤は、入団当初の体重81キロから体が見違えるほど大きくなっていた。高カロリーのハンバーガーを食べても痩せてしまうハードな日々。「かなりがんばらないと体重はキープできない」と苦労を打ち明けながらも、笑顔を絶やさない。同い年のエンゼルス大谷が脚光を浴びていることについても「(大谷には)もちろんがんばってほしいと思ってます。かなりいい成績を出していて、今はケガしてますけど。大谷のスイングとかを分析するのが大好きです」と明るく話していた。

同期入団のウェード内野手はすでにメジャー3年目、ジャッジ外野手は今やチームの顔。「彼らが活躍していると、自分も一緒にプレーしたい」と闘志を燃やしていた。昨年2月25日にもオープン戦にベンチ入りし出場機会がなかったが、2年連続の機会獲得は今後の励みになるはずだ。【水次祥子】