エンゼルス大谷翔平投手(24)が8日(日本時間9日)、昨年10月1日に右肘内側側副靱帯(じんたい)の再建手術(トミー・ジョン手術)を行って以降初めて、キャッチボールを行った。

約6メートルから約12メートルまで距離を延ばし、軽めにゆっくりとスローイング。投球分析を担当する球団スタッフを相手に約12分間、60球、腕を振った。手術後初のキャッチボールについて「しっかりメニュー通りこなせたので、そこはまず良かった。問題なくできたと思います。普通に出来る安心感はありましたけど、特に驚きとかはなかった」と冷静に振り返った。

今キャンプで初めて投手の全体練習に参加。ウオーミングアップもチームメートとともに行った。手術から5カ月と1週間、ようやく投手として本格的なリハビリが始まった。この日の大谷の動きには、米メディアのエンゼルス番記者たちも注目。投げる瞬間を見て「やったぞ!」、「あれを見てくれ!」などと興奮気味に声をあげていた。

オースマス監督は今後の投球プログラムについて、「1日1日、状態を確認してから」と変わらず慎重な姿勢。打撃練習に関しては、スイングの本数を減らしていくが、投打二刀流でリハビリを進めていく予定だ。