右肘内側側副靱帯(じんたい)の再建手術(トミー・ジョン手術)からリハビリを進めているエンゼルス大谷翔平投手(24)は、早くても5月以降の打者復帰となることが9日(日本時間10日)、明らかになった。ブラッド・オースマス監督(49)が5月よりも早く復帰する可能性について、「それはないだろう」と明言した。

同監督は今キャンプ前に5月ごろ復帰の見通しを示しており、「プランに変わりはない。DHでメジャーの試合に出るためには打席数が必要。時間が必要であれば、もう少し遅れる可能性もある」と話し、状況次第で復帰を遅らせる可能性があることも示唆した。

また、マイナー戦の出場については「スケジュールはまだ分からないが、(エンゼルスの)マイナー選手の投手相手に打つかもしれないし、マイナー戦に出るかもしれない」と話すにとどめた。

大谷は8日(同9日)、昨年の手術以降、初めてキャッチボールを行ったが、翌日の9日(同10日)は打者としてのリハビリに専念。ソフトトス(下から投げられたボールを打つ)打撃と、置きティー(スタンドに置かれたボールを打つ)打撃を、合計50スイング行った。オースマス監督によれば、大谷の肘の状態は「大丈夫。彼も良い感覚のようだ」と問題ないようで、今後は週に3回のペースでキャッチボールを行い、打撃練習も程度を調節しながら行っていく予定だ。