マリナーズの球団会長付特別補佐兼インストラクターに就任したイチロー氏(45)が1日(日本時間2日)、フィールドで初仕事を行った。本拠地Tモバイルパークでカブスとの試合前、現役時代と変わらない練習着スタイルで現れ、野手を相手に打撃投手を務めた。マウンド手前に置いた台から約100球を投げ「あれだったら、300球くらいは(投げられる)」と意欲的だった。

試合中には、3月21日の引退発表以来初めて、背番号「51」のユニホーム姿でファンの前に登場した。2回表終了時、球場の大型スクリーンに現役時代の名場面が流され、ファンがスタンディングオベーション。イチロー氏がベンチから現れ、手を上げて歓声に応えた。守備に就いた対戦相手のカブス選手からも敬意を示すしぐさを送られ「これはまた特別な時間でした。なかなかあんなふうにはしてもらえないですから」。球団の粋な演出には「あんな感じでやるとは知らなかった」と振り返った。