ヤンキース傘下3Aスクラントンの加藤豪将内野手(24)が、またも大暴れした。シラキュース戦に3日「3番一塁」で出場し、今季初の2試合連続本塁打を含む2安打3打点。

本塁打はプロ自己最多の7本、2日連続のマルチを含む4試合連続安打で打率は今季ベストの3割6分8厘となり、メジャー初昇格へさらなる猛アピールが続く。

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メジャー昇格を目指す加藤の勢いが止まらない。シラキュース戦1回に1死二塁で先制の適時右前打を放つと、9回には無死一塁から、引っ張って7号2ラン。自己最多となる7本塁打は、3Aインターナショナルリーグでは現在6位タイ、打率3割6分8厘は同4位とトップレベルの成績だ。開幕から3Aで猛昇格アピールを続けてきたが、その勢いがさらに加速してきた。

このまま昇格へ猛プッシュを続ければ、キャッシュマンGMら編成トップも無視できなくなってくる。ヤ軍は4日(日本時間5日)から右肩を痛めたアンドゥハー内野手が負傷者リスト(IL)から復帰し、膝痛のため欠場が続いていたラメーヒュー内野手も数日中に出場可能となるなど、負傷者が次々と復帰する見通し。しかしヤ軍は今季、かつてないレベルで故障者が続出しており、シーズン中に内野手が足りなくなる状況が再び起こる可能性もある。加藤は内野の全ポジションをこなし、昨季2Aでは外野守備にも挑戦しており、スーパーユーティリティーとして貴重な存在。しかもこの打力となれば、魅力的な戦力になる。

加藤の現時点での成績は、同期入団で主砲のジャッジが16年8月にメジャー初昇格を果たしたシーズンと比べても、3Aでの成績は本塁打数もハイペースで打率も上。メジャー昇格の準備は整ったといわんばかりの成績を出している。現在、メジャー40人枠に入っていないため昇格するには手続き上のハードルがあるが、結果を出し続け球団フロントを動かすべく、今は全力で可能性にかけている。