メジャーで花巻東高の同窓対決が実現へ-。8日(日本時間9日午前11時7分開始予定)の「エンゼルス-マリナーズ戦」でマ軍菊池雄星投手(27)が先発。エ軍大谷翔平投手(24)は3番DHでスタメン出場する見込みで、NPB時代の2017年開幕戦以来、2年ぶりの対決となる。

周囲が2人の対決に注目する一方、過去2戦で早期KOされた菊池は、努めて冷静だった。大谷が欠場した5月30日のエ軍戦以来、中8日での登板。同窓対決の感慨だけに浸るわけにもいかない。「大谷との対戦ももちろんありますけど、前回、大谷がいない中でも負けている。1番から9番までしっかりと勝負していかないといけないと思っています」。8日間で3回ブルペン入りし、フォームを修正。貪欲に結果を求める姿勢は変わらない。

一方の大谷は、この日こそ無安打に終わったが、4日から2戦連発と着実な上昇気配を見せてきた。これまでに「安定して僕が出られれば、必ずどこかで実現すると思う」と話した通り、好結果で首脳陣に「外せない」ことを印象付けた。

故郷岩手、そして日本のファンへ。ともに高校時代からメジャーに憧れ続けた菊池と大谷が、力を出し惜しみするはずはない。(アナハイム=四竈衛)