エンゼルス大谷翔平投手(24)が、メジャーで日本人選手としては初のサイクル安打を達成した。1回の第1打席、左中間へ弾丸ライナーの8号3ランを放つと、3回の第2打席で左中間へ二塁打、5回の第3打席では右翼線への三塁打、7回の4打席目で中前打を放ち、偉業を達成した。
4打数4安打3打点でチームの3連勝に貢献。敵地のファンからもスタンディングオベーションで拍手を送られた。試合後の主な一問一答は以下の通り。
-試合のどの時点で意識し始めたか
大谷 三塁打を打った後、みんなに言われたのでそこから意識しました。
-サイクル安打がかかった最終打席でも思いっきり強くスイングしていたが、単打は頭にあったか
大谷 単打を打ちたいなということはなかったですけど、なんとか四球でもいいですし、自分の仕事をしたいなと思っていたので。しっかりボール、ストライクの判断もできていたので、すごくいい打席だったなと思ってます。
-最後の単打。プレッシャーはあったか
大谷 プレッシャーみたいなのはないですね。チームも勝っていましたし、いい流れではきていたので。そこまで打てなくても、必ず打たなきゃみたいなプレッシャーはそこまでなかったかなと思います。
-スタンディングオベーションをしているファンもいた。達成した時の気持ちは
大谷 うれしかったですね。ただ、すぐ切り替えて、ゲームは続いていたので。ベンチに帰ったときにみんな喜んでくれてたので、良かったなと思ってます。
-日本人選手ではメジャーで初のサイクル安打。どういう意味をもつか
大谷 単純にすごいうれしいなと。偉大な先輩がいる中で、初めて達成できたというのは、すごくうれしいですし、自分の自信になるかなと思います。
-なかなか出ない珍しい記録でもある
大谷 珍しいと思いますね。運も必要だと思いますし、そういうツキみたいなものも今日はあったかなと。
-野球人生で初めてか
大谷 記憶はないので、初めてじゃないかなと思います。
-試合後の祝福はどんな感じだったか
大谷 僕も一平さん(水原通訳)もビールかけてもらって。初勝利とか初ホームラン以来でしたけど、いつやられても、うれしい気持ちかなと思います。
-記念のボールはどうする
大谷 何も考えていないですけど、いったん球団が持っているので、どうするかは全然、決めていないです。
-左投手から長打を複数本(3本)打てた点について
大谷 初回からしっかり、いいスイングができたというのも良かったですし。左投手に対して、結果も良かったんですけど内容も良かったのがやっぱり、自分的にはすごい納得できて。良かったかなと思います。
-打撃の状態が悪そうだった2週間前と比べて、何が違うか
大谷 やっぱり毎日毎日、この方がいいかなと思って取り組むところはあるので、それが良かったり悪かったりの繰り返しかなと。今日やりたかったことが、今日はいい方に出てくれたのかなとは思っているので、それを継続していきたいなと思ってます。
-スイングの時、下半身の使い方を変えたことは
大谷 構えの段階もそうですし、それはもう微調整は常に。下半身だけじゃなくて上半身も常に、1打席1打席、変えるときもあるので、それで良かった、悪かったを繰り返している感じかなと思います。
-この日エンゼルスで200本目の本塁打を放ったプホルスから学んでいることは
大谷 本当に毎日、毎日、何かしらの記録を塗り替えているような印象なので、それくらい素晴らしい選手ですし、それでも毎日、毎日、人よりも練習を重ねたりというところは見てて勉強になるなというか、手本になるなと思います。
-プロで初のサイクル安打。どういう意味をもつか
大谷 ホームランが打てる上で、三塁打も打てる走力がないとやっぱりできないかなと思うので、そこは単純にこういう舞台で、できるという自信にしていいのかなと思いますし、それをまた明日以降、継続できるかどうかが一番、大事。
-いろんな批判をする人がいる中で、そういう人たちに見返したというそういう気持ちになるか
大谷 特にそういう気持ちはないですね。自分と、チームが勝って、成長したいなという気持ちだけなので、そういう意味では今日はすごくいい1日かなと思います。
-4回裏の途中、停電で明日に試合が延期されるかもしれなかった
大谷 ホームランと二塁打を打っていて、チームも勝っていたので、何とか再試合というか、無しだけは嫌だなと思っていたので。結果的にこうやって勝つことができて良かったんじゃないかなと思います。
-打者に専念する中で、記録を残せたことについて
大谷 サイクル(安打)は記録の中でも特殊かなと思うので。シーズンもまだ終わっていないですし、終わった後に振り返って良かったなと振り返ることがあるとは思いますけど、終わるまでしっかり状態をキープして、もっともっとあげていきたい。