エンゼルス大谷翔平投手(25)が17日(日本時間18日)、右肘の手術後10度目となるブルペン投球で、直球の球速を85マイル(約136・8キロ)まで上げた。ホワイトソックス戦の試合前にキャッチボールからブルペン入り。立った捕手に対して12球、座った捕手に対してインターバルを入れながら30球、合計42球を投じた。37球目からの直球5球には力強さがあり、大谷は「全体的に良かったですし、投げ心地も良かったと思う。85(マイル)までは投げていたので、前回よりもちょっと上がってますし、力入れた時にいい感覚で投げられるのは、いいサイン」と納得の表情で振り返った。

リハビリの段階は上がってきたとはいえ、現状では力の入れ具合は制限している。全力ではないのかという問いに「そうですね、全力で85(マイル)だったら、ちょっと寂しい」と苦笑い。「全力で投げたときに100(マイル)近くは出て欲しい」と期待した。

この日から変化球も解禁。カーブを10球、感覚を確かめるように投げ、「カーブも投げ心地が良かったので、不安なく投げられるのはプラスかなと思います」と前向きに話した。

この日のホワイトソックス戦は相手の先発が左腕のためスタメンから外れ、ベンチスタートで代打待機となる。打率こそ2割9分5厘だが、本塁打は7月27日以降69打席、出ていない状況。それでも「(本塁打が)出て欲しいなという気持ちはありますけど、それよりもやっぱりいい打席を増やしたいなという感覚の方が強いので」と話し、表情も明るかった。