今季限りで退任するジャイアンツのブルース・ボウチー監督(64)が、シーズン最終戦で粋な演出を見せた。

95年~06年にパドレス、07年からはジャイアンツの監督を歴任。歴代11位の2003勝、ジ軍を3度ワールドシリーズ優勝に導いた名将が指揮する今季最後の試合は、初回に5失点する劣勢の展開となった。

5回、ド軍はエース左腕のカーショーが3番手で登板。2死走者なしの場面で、ボウチー監督は左腕バムガーナーを代打起用。大観衆から拍手を受けたバムガーナーは、ヘルメットを脱いで観客の声援に応えた。

ナ・リーグ西地区のライバルとしてしのぎを削ってきたカーショーと打者として対戦。全球、直球勝負でフルカウントから90・5マイル(約146キロ)の内角球を捉えたが、結果は三直だった。両チームを代表するスター選手同士の対決に、満員の観衆から大きな拍手と声援が送られた。