レッドソックスに入団してからの2年間で、打率3割1分7厘、出塁率3割9分2厘、長打率5割9分3厘と活躍を見せている指名打者のJ・D・マルティネス(32)。同選手は2022年まで契約を残すが、今オフにオプトアウト(契約破棄)の権利を行使してフリーエージェント(FA)になる可能性がある。地元紙「ボストン・グローブ」のピート・エイブラハム記者は、その場合の新天地候補としてホワイトソックス、ブルージェイズ、レンジャーズ、マリナーズ、レイズの5球団をピックアップした。MLB公式サイトが伝えている。

昨オフにブライス・ハーパー外野手とマニー・マチャド内野手を追いながら、いずれも獲得できなかったホワイトソックスは、チームの目玉としてマルティネスを欲しがる可能性が。若手や有望株を複数抱える中、同選手はラインナップの重鎮になると目されている。ブルージェイズは、まだ若いウラジーミル・ゲレロJr.とボー・ビシェットの両内野手の“メンター”としてベテラン打者のマルティネスの力を必要とする可能性があるとのこと。

エイブラハム記者はレンジャーズについて、飛躍を遂げるためにもマルティネスが必要だと指摘。ジョーイ・ガロ外野手、秋信守外野手といった名だたる選手を擁するも、ポストシーズン進出まであとひと押しが足りなかった同チームに対し、マルティネスは豊富な経験をプラスしてくれるだろうと期待する。また、イチローというフランチャイズの象徴を失い、フェリックス・ヘルナンデス投手も去っていくマリナーズは、チーム活性化に向けてマルティネスのようなスター選手を欲しがるのではないかとしている。

レイズでは今季、右打者があまり振るわず。右打者が放った本塁打はメジャー19位タイの120本、長打率は21位の4割1分5厘だったが、マルティネスが加入すればこの数字も向上する可能性があるという。なお、同記者は大谷翔平投手が指名打者として定位置を確保しているとしてエンゼルスは除外。同様の理由でヤンキース、ツインズ、アスレチックス、インディアンスも除外している。