DeNAからポスティング制度で米移籍を目指す筒香嘉智外野手(28)が13日(日本時間14日未明)、レイズと合意したことが分かった。米メディアなどによると、2年契約で総額13億円前後となる見込み。背番号は、DeNAで慣れ親しんだ代名詞の「25」を提示されている。

現在ロサンゼルス近郊でトレーニング中の筒香は、近日中にもレイズの本拠地タンパへ向かい、メディカルチェックを受けたうえで球団から正式に発表される予定だ。

昨季、ワイルドカードでプレーオフに進出したレイズは、今オフ、得点力を兼ね備えた外野陣の補強を最優先課題に挙げて調査を進めていた。昨季33発の右打者レンフローをトレードで獲得したとはいえ、打率2割1分6厘と安定感不足。三塁ウェンドルも伸び悩んでおり、左翼、三塁、DHとして期待できる筒香は、まさにピタリとはまるパズルのピースだった。

筒香のプレーをチェックしたキャッシュ監督をはじめレイズ首脳陣は、日本での実績だけでなく、筒香のメジャー流へ対応するための姿勢に感銘を受けたという。持ち前のパワーに加え、安定したコンタクト能力を持ち、さらに広角に打てる技術などを高く評価。三塁の守備練習にも積極的に取り組む姿勢、野球への情熱など、その人柄も魅力だった。

「オープナー」の先駆者でもあり、斬新なアイデア、多彩な戦術を操るキャッシュ監督は、細かいデータなどを基に、対戦相手によって筒香のポジションを動かす方針を伝えており、ほぼ毎試合で出場する見込みだ。

長年、目標としてきたメジャーリーグへ。

過去、岩村明憲、松井秀喜と日本人スラッガーの系譜を持つレイズのラインアップに、来季からハマの大砲が、その名前を連ねることになる。