電子機器によるサイン盗み騒動の渦中にあるアストロズが30日、ダスティ・ベーカー新監督(70)の就任会見を行った。ジャイアンツ時代に指導したバリー・ボンズ氏(55)が後にドーピングスキャンダルで注目された経験のある同監督は「似た状況を見てきた。チームをまとめていきたい」と危機管理の手腕に自信をみせ「私がいる限り、サイン盗みは2度と起こさせない」と誓った。

ナショナルズを指揮した17年から3年ぶりの監督復帰で、現役監督では最年長となる。これまで4球団で22年間指揮を執り、新庄剛志氏(48)が所属していた02年のジ軍でワールドシリーズに進出しているが、世界一は未経験。監督としては異例の1年契約だが「これが私にとって、世界一という目標を達成するラストチャンス。達成せずに満足はしない」と意気込んだ。