【テンピ(米アリゾナ州)2日(日本時間3日)=斎藤庸裕】エンゼルス大谷翔平投手(25)が、今キャンプ3度目のブルペン入りで調整を行った。

全体練習とは別でウオーミングアップを行い、キャッチボール後にブルペン入り。2度インターバルを挟んで、15球、15球、17球に分けて合計47球の投球練習を行った。感触については「いいところ悪いところ、あるかなと思いますけど、全体的には悪くないかなと思ってます」と話した。

前回26日のブルペン投球と同様、この日も直球、カーブ、スライダー、スプリットの全球種を交えながらフォームや体の動きをじっくり確認。キャロウェー投手コーチからアドバイスを受ける場面もあり、「試合の中でのルーティンだったりとか、そういう話ですかね。技術的なことというよりは、より1球1球、集中できるように、取り組みの仕方とか」と明かした。

一昨年10月1日に右肘内側側副靱帯(じんたい)の再建術(トミー・ジョン手術)を行い、昨年9月中旬には左膝の手術を受けた。キャンプインから約3週間が経過し、「体はまぁまぁ動いていると思いますね。ウエートでしっかり重量も上がってますし、スプリントのスピードもしっかり出ていると思うので。ブルペンにもしっかり入れてますし、いい感じで来ている」と、順調な様子だった。

昨年の手術前は、ブルペンでの投球練習の強度を上げていくにつれ、左膝の違和感が増していた。現段階では「だいぶいいですね。去年は結構、不安があったので、それに比べたら、いいかなと。(不安は)ほぼないと思います」と状態の良さを口にした。開幕は打者で出場し、メジャー復帰登板は5月中旬頃となる予定。二刀流復活へ、焦らず、着実に進む。