マリナーズ菊池雄星投手(28)が10日(日本時間11日)、特別ルールの練習試合に登板し、直球の威力、変化球の精度ともに好感触を得た。

4イニング相当、65球を投げ2安打無失点、7奪三振。投球を終え、「ストレート、スライダーが軸になるので、そこでカウントをとれて、追い込んでからも三振がとれた。一番やりたかったことができたのは良かった」と満足そうに振り返った。

直球の最速は95マイル(約153キロ)をマーク。ファウルや空振りでカウントを稼いだだけでなく、決め球としても有効に使った。同僚のメジャー選手とマイナー選手を相手に力投し「まっすぐを中心に空振りを多くとれたというのは自信にもなりますし、今日は高めでも多く空振りがとれた。次につながる、いい実戦だったと思います」と手応えを口にした。

この日は右打者の外角ボールゾーンからストライクゾーンへ曲がるスライダーも多く試した。「今までは内に投げてファウルでカウントをとるというのが主でしたけど、外から見逃しでストライクがとれれば、今日みたいな形で追い込むことができるので、幅は広がる」と納得の表情だった。

26日(同27日)から始まるレンジャーズとの開幕4連戦では2戦目に登板が有力で、残る調整期間は約2週間。「今持っているボールの精度をより高く。そこに尽きると思う」と気を引き締めた。【斎藤庸裕】