今季メジャーについて、カナダ政府はブルージェイズが本拠を置くトロントでの試合開催に前向きではあるものの、米大リーグ機構(MLB)がそのために必要な計画案をいまだ提出していないことが分かった。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、カナダと米国間の国境は緊急時を除いて少なくとも7月21日までは封鎖となっている。こうしたなか、カナダの政府高官は、MLBが試合開催に必要な条件を満たした計画案を管轄の保健当局に提出すれば、免除文書が交付されるだろうとコメント。だが、MLBからはそのような計画案が届いていないという。

オンタリオ州保健局の責任者デービッド・ウィリアムズ氏は、MLBの提案書は読んだものの「現段階では、提案書のなかでカナダへの移動に関しては何も触れられていない」と述べた。

また、カナダの公衆衛生局長であるテレサ・タム氏は、政府側がMLBと対話を行なったことは明かしたが、トロントで試合を行う場合は、どのような計画であれ国民の安全を保証した上での規制緩和計画が前提となると述べ、「選手たちは自分たちや周囲の人々に危険をもたらさないようにしなくてはならない」と語っている。(AP)