エンゼルス大谷翔平投手(26)が先発メンバーから外れ、欠場した。相手の先発は右腕ファイアーズで、対戦成績では打率5割8分3厘と得意としていた。前日まで「5番DH」で出場していたが、この日は同じ左打者で内野手のラステラがDH(2番)で、5番の打順には左翼手のグッドウィンが起用された。

2点を追う9回2死一塁、大谷は代打の準備でネクストバッターズサークルに現れたが、7番アデルが凡退し、出番はなかった。

マドン監督は大谷を外した理由について「確かに今、彼はオフェンス面においてベストとは言えない所にいる。もう少し取り組む時間を与えて正しい方向へ彼を戻して、チームを加速させることが重要。我々にもいろいろな選択肢があり、(遊撃手の)シモンズが戻ってきたし、トミー(ラステラ)が今日はDHでプレーする」と説明した。

故障で離脱していた主力のシモンズがこの日から「9番遊撃」で復帰。不動の1番打者で遊撃の穴を埋めていたフレッチャーが二塁へ回った。主に二塁手で出場し、打率2割8分4厘の結果を残していたラステラをDH起用し、打線を組んだ。

大谷は17日のジャイアンツ戦も先発メンバーから外れた。この試合は今季データ上で打率0割5分と苦しむ左腕が先発だったことに加え、不振脱出へリフレッシュの目的もあった。だがこの日のアスレチックス戦の先発は右投手。今季、大谷は右前腕の屈筋回内筋群の損傷で欠場した試合はあったが、故障以外では右投手の先発時は全て先発出場していた。

前日20日のジャイアンツ戦は5打数無安打で3試合連続のノーヒット。打率は1割7分1厘まで下がった。16日のドジャース戦の第1打席で右前打を放って以来、メジャーワーストの16打席連続で無安打となった。マドン監督は「明日は大谷をDHに戻す」と、22日のアスレチックス戦でスタメン復帰させることも示唆した。