5勝目をかけて先発したツインズ前田健太投手(32)は、6回6安打3失点で今季初黒星を喫した。

4連勝中と好調タイガースの上位打線につかまった。1回先頭打者のレイエスに右中間を破る三塁打を浴びると、1死から3番カブレラに甘く入ったスライダーを捉えられ、左前適時打で先制点を奪われた。

2回は3者凡退。3回は1安打を浴びたが、後続を落ち着いて打ち取り、無失点に抑えた。

1点リードで迎えた4回無死、4番カンデラリオに投じた7球目のスライダーが真ん中に入り、右翼へ完璧なソロ本塁打を浴び、同点。5回は3者凡退に抑えたが、6回の先頭、2番スクープに内角のツーシームを捉えられ、ライナー性の打球で左翼越えへ運ばれ、勝ち越しを許した。「6回のホームランがすごく悔しかった。ゲームを作ることも大切だけど、あそこで点を取られないことが大切だった」と唇をかんだ。

スライダー、チェンジアップ、直球の各球種で8三振を奪ったが、勝負どころで甘く入ったボールを痛打された。「状態はあまり良くなかった。このボールが良かったというのは、今日はなかった」。球数91球で降板し、防御率は2・53。チームは5連敗を喫した。