MLBは14日(日本時間15日)、レッドソックス、カブスなどでGM(ゼネラルマネジャー)などを務めたセオ・エプスタイン氏(47)がコンサルタントに就任したことを発表した。同氏の職務は「グラウンド上での事項に関する」こととされており、主に分析専門家との業務やルール改正問題などに携わるものとみられる。

アイビーリーグの名門エール大出身のエプスタイン氏は、2002年オフ、当時史上最年少となる28歳でレッドソックスのGMに就任。セイバーメトリクスなどデータ重視野球を掲げたほか、大胆なトレードでチーム改革を進めた。その結果、04年には1918年以来86年ぶりの世界一。06年オフには、ポスティングで松坂大輔を獲得し、07年には再びワールドシリーズを制した。

12年からはカブスの編成本部長(野球統括部門社長)に就任。16年には、1906年以来108年ぶりの世界一に輝いた。18年には、FA(フリーエージェント)となっていたダルビッシュ有と6年の大型契約を結ぶなど、日本人選手との親交も多い。

また、古豪と呼ばれた両チームを、いずれも長いブランクを経て世界一に導いたこともあり、「呪いを解く男」とも呼ばれる。

同氏は、昨年11月、契約を1年残した状態カブスの同職を辞任。今後の動向が注目されていた。