パイレーツは2日、同球団在籍時にワールドシリーズ(WS)制覇に貢献したグラント・ジャクソン氏が、新型コロナウイルスの合併症によりペンシルベニア州の病院で死去したことを明らかにした。78歳だった。

パイレーツの球団社長であるトラビス・ウィリアムズ氏は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)によって「この地域のどの家族も打撃を受けているが、パイレーツ・ファミリーも例外ではなかった」と述べ、ジャクソン氏は現役引退後も同球団とピッツバーグの地域に貢献してきてくれたと振り返った。

メジャーで18年を過ごしたジャクソン氏はレギュラーシーズン通算692試合に登板し、86勝(75敗)、79セーブ、防御率3・46を記録。ポストシーズンでは13試合に登板し、3勝無敗、防御率2・55をマークした。

1979年のワールドシリーズ(WS)第7戦では0-1と追う立場だった5回から登板し2回2/3を無安打に抑えると、2-1と勝ち越していた8回に勝利投手の権利を得て降板。試合は4-1でパイレーツが勝利し、世界王者の称号を得た。(AP)