元ロッテのマイク・ボルシンガー投手(33)がアストロズを訴えた裁判が破棄されたと、16日付のロサンゼルス・タイムズ電子版が伝えた。ロサンゼルスの裁判所が、証拠不十分と判断した。

ボルシンガーはブルージェイズに所属していた17年8月4日、アストロズ戦に登板し打者7人連続で出塁を許し4失点、直後に解雇された。アストロズは当時、ハイテク機器によるサイン盗みを行っていたとして昨年1月に処分され、ボルシンガーはそれを受け球団を提訴。アストロズ戦で投げた29球のうち12球はごみ箱をたたくことにより打者に球種が伝わっていたと訴え、3100万ドル(約32億6000万円)の支払いを求めていた。

ボルシンガーは解雇後の18年から2年間、ロッテでプレー。現在も現役続行を目指し投球練習を続けているという。同紙の取材に対し「アストロズは実際のところ何も処分を受けていないということに、誰もが同意するだろう。彼らには何の影響もなかった」と話している。