<レッドソックス0-3オリオールズ>◇2日(日本時間3日)◇フェンウェイパーク
メジャー1年目のレッドソックス沢村拓一投手(32)が2日(日本時間3日)、メジャーデビューした。悪天候で1日遅れとなった開幕オリオールズ戦に救援登板。1回を1安打無失点1奪三振の好投をみせた。
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「なぜ、メジャーでプレーしたいのか」。昨オフ、海外フリーエージェント(FA)権を行使し、メジャー球団と交渉中だった沢村に聞いた。
「1度きりの野球人生。自分の知らない世界を見てみたいんです」
佐野日大時代の最速135キロから不断の努力で159キロへと進化。ロッテからの大型契約の提示に感謝を抱きながら「1歩踏み出した勇気が、自分を大きくしてくれる」とレッドソックスへの移籍を決断した。
硬いマウンド、滑るボールへの順応など、日本ではなかった課題に直面しても、心にブレはなかった。
「最初から違うと分かっていたし、そういうことを経験するのを覚悟して、アメリカに来たので」
投球スタイルは速球、スプリットを軸とした日本時代から変化し、スライダーを随所に交えた。新たな世界で勝負する覚悟を示した21球だった。【久保賢吾】