レイズ筒香嘉智外野手(29)が「1番DH」でフル出場し、4打数2安打1四球と今季初のマルチ安打をマークした。第2打席に、サイ・ヤング賞2回の右腕クルバーから右翼線へ痛烈な安打、第4打席には救援左腕ルートギーから左翼線を破る二塁打を放った。

この日は、本拠地タンパでの開幕戦。試合前には、宿敵ヤンキースの目の前で、2020年のア・リーグ東地区とア・リーグを制した記念のペナント除幕セレモニーが行われた。開幕デビュー戦で2ランを放った昨季は、無観客で行われたため、筒香にとっては地元ファンの前で初めての公式戦でもあった。豪快な1発こそ出なかったものの、リードオフマンとして3回出塁し、2得点。5打席で計32球を投げさせるなど、期待通りの活躍を披露した。

昨季の地区シリーズでも戦ったライバル相手に、毎回安打の2桁得点で快勝。連敗を4で止めた。試合後のキャッシュ監督は「我々はとてもいい打席が多かった。1番から9番まで、いいアプローチをしていたのはいいサインだ」と、ようやく活気が出てきた打線に満足そうだった。